「開発ストーリー」紆余曲折
アプリ開発は、不登校「学習支援」から
開発までに紆余曲折がありましたが、直接のきっかけは、不登校の「学習支援」からでした。
不登校は全国で29万人(小中学生)、年々増加しています。
年間30日以上の欠席で、理由がはっきりしない者を不登校と定義し、中学生は約5%(1クラス2人)にもなります。
家族の苦労は大きく、腫れ物にさわるような気づかい、頼れる人もなく、心の中は真っ暗やみ、そして、出口の方向も見えない、当事者しかわからないドン底の毎日が続くといいます。
文科省は、卒業を認めています
不登校が続き、1日も通わなくても卒業でき、高校進学(大半が定時制)もできます。
しかし、学ぶ努力がなければ「学力は変わらない」ので、体が大きくなったからといっても学力はついていません。進学しても、中学の勉強が不十分なら、高校の授業で苦労するのは当然です。
高校になると留年や退学があります。中退すれば、昭和時代とは違い、令和では仕事にもつきにくいでしょう、大事な将来、生徒の一生も左右します。取り戻しを先に延ばしたり、「学びの中断」が長くなるほど、将来が危惧されるのです。
Zoomで「学習支援」を始めたが…
定年後、大学生ボランティアの協力を得て、Zoomを活用する「1対1授業」を始めました。
英語と数学を、教科書に沿って進めるので、学びの遅れを取り戻し、学校復帰も可能と説明しました。
ところが、しばらくすると、授業が順調に進まなくなってきました。
いちばんのネックは「英単語の習得」でした。
単語の習得に、甘さがあった…
単語を覚えるのは「各自の努力」に任せていたので、そこに甘さがあったようです。
単語を覚えてくる生徒はほとんどおらず、先生が一方的に説明する空回り授業に。生徒の無気力を感じると、大学生もやるせなさを訴え、半年あまりで活動休止に追い込まれました。
「ふつうの生徒でも難しいんだから、不登校には無理ではないか」の意見も出ました。でも、もし、楽しく覚えられたら…きっと、できる。可能性を信じました。
それは、「不登校A子さん」のことが頭にあったからです。
「不登校A子さん」のドラマが…
十数年前、私は「2択・クリック学習」のアプリを作ったことがありました。
それを利用したA子さんが、見事に自信をつけ、母親も感動する精神的成長の変化、驚きのドラマがあったのです。
当時「2択クリック」は完成したものの、PRが上手くできず広めることに苦労していました。
たまたま、偶然、母親が見つけ「ダメ元」でA子さんに勧めたそうです。そしたら、やり出したというより、ハマってしまったといいます。
A子さんは、中1のときからいわゆる「保健室登校」がずっと続いていました。中3の秋になって、母親が、藁をもすがる気持ちでネット検索をやりまくって、見つけたとのことでした。
「2択クリック」を始めて2ヶ月過ぎたころ、
「娘は自信がついたようです。目がランランと輝き、まるで生まれ変わったように、生き生きとしてきました。母親が言うのもへんですが、最近の娘は、眩しくさえ感じます。自信がつくってスゴイことなんですね…
とても、とても感謝しています」と喜びと、劇的なドラマがあったことを伝えてくれました。
しかし、PRや普及の進め方が分からず、A子さんの成功事例だけで「2択クリック」は自然消滅していきました。
2択パワーを、引き継いで…
そして、スマホやタブレットで「タップの時代」になりました。
「2択クリック」を「2択タップ」として、楽しみやインセンティブを加えたら「単語の習得」が楽しくやれ、ネックの解消につながるのではないかと、さらに開発を進めました。
これまでに無い、全国初の学習アプリにしたいと、ポイント制、ランキング、通知メールなど「学びの可視化」で、家族のつながり(応援や関わり)を重視しました。
ホンネを言えば、子どもたちのガンバリを「家族で見守って」欲しいのです。
そして、まず、ふつうの一般の生徒をターゲットに、全国無料で使ってもらい、認知度が広がることで、不登校「学習支援」を復活させるバックアップになるだろと考えています。
ふつうの生徒には「学力アップ」、不登校には「学力の回復」が、このアプリの利用で期待できます。
また、A子さんのように、自分の力でやれることに気づくと、飛躍的な精神的成長にもつながるので、思春期に『自力の精神』を培うことに役立てば嬉しく、願っております。
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